マルセル・マルソー氏永眠

9月22日、パントマイム界の巨匠、Marcel Marceau 氏(84才)永眠。死因は未発表ですが、安らかであられたことを祈ります。帽子と白塗り顔の道化師"ビップ"で脚光を集めたのが1947年。アウシュビッツで父を失い、ご自分もレジスタンスで闘っていらした、と記事で初めて知りました。そこには「言葉を失う程の厳しい体験を経て『沈黙の芸』であるパントマイムを極めた」とあり「なるほど…」と思いました。サルコジ大統領に「最も卓越した仏大使の一人」と評されたマルソー氏はパリに設立していたマイム学校の生徒達に「私の子供達」と語りかけ、生徒の演技に「そりゃ分からん」と言うのが口癖だったと。「言葉を超える、より雄弁な世界」に対するマルソー氏の尺度は「国境や年齢層を超え、万人に理解されるかどうか」。♪を体現するバレエにもマイム表現は大きく関わってくる部分があります。言葉を超え、より豊かで温かいものを…作品制作に向かいながら心を新たにマルソー氏のご冥福をお祈りします。

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